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第2回 『NARUTO-ナルト- 疾風伝』の始まりから“暁”との闘いを描く『ストーム2』を振り返る!
スタッフがこだわり抜いた演出の数々!キャラクターに命を吹き込む様々なモーション!

1.『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム2』とは?

『ストーム』シリーズの2作目。TVアニメ『NARUTO-ナルト- 疾風伝』の冒頭からペインとの激闘までを追体験できる「アルティメットアドベンチャー」モードを実装!
様々なシチュエーションが楽しめる様に進化した「ボスバトル」、「スタジオぴえろ」様のご協力のもと制作した、まるでアニメの中のキャラクターを動かしているような「2.5Dのアーティスティックフィールド」など、沢山のチャレンジをしました!
また、“暁”メンバーや四代目火影・波風ミナトなどの数多くの人気キャラクターがプレイアブルキャラクターとして登場し、シリーズで初めてのオンライン対戦も実装。ドラマとバトル、それぞれが正統進化しました!

2.キャラクターに命を吹き込むモーション

今回は、イベントシーンやバトルにおけるキャラクターの動きや表情を作る“モーション”の観点から『ストーム2』をふりかえってみようと思います!

まず、「アルティメットアドベンチャー」モードの冒頭、自来也との修業の旅を終えたナルトが、久しぶりに木ノ葉隠れの里に帰って来るイベントシーンでの開発エピソードをご紹介します。
帰郷したナルトが一言、「全然、変わってねェってばよ。」と言うのですが、この時のナルトの口の動きは、自動で口パクしているのではありません!フェイシャルモーション(※1)の一環として、モーションアーティストがセリフに合わせて口の動きをつけているのです!自然な口の動きにするために、何度も自分でセリフを言ってみて、口の動きを研究しました。しかし、なかなか上手くいかず、「全然、変わってねェってばよ。」と自分で言いながら作業をしている「夢」を見るほど苦しみました。
ユーザー様はゲームを始めた直後で、これからどんな冒険が待っているのか、ワクワクしながら観て頂くシーンだと思いますが、担当者にとっては涙なしには語れないシーンがいきなりやってくるという具合です…。

※1 フェイシャルモーション
キャラクターの顔を変化させるアニメーションを指し、モデルを変形したり、テクスチャを変えたりすることで表情をつくる。

<動画1>セリフに合わせて口の動きをつけたシーンの動画


<画像2>ナルトのフェイシャルモーション設定画面

ちなみに、当時「サスケVSデイダラ戦」のデイダラ激怒シーンのフェイシャルを確認したところ、超絶クオリティで度肝を抜かれたことを覚えています。

<動画3>デイダラが激怒しているシーンの動画


続いて紹介するのは、ボスバトル「自来也VSペイン六道戦」の操作キャラクターである自来也のモーションです。
実は当初、制作スケジュールの都合上、このボスバトルの自来也のモーションは、「フリーバトル」のものをそのまま使うことになっていました。しかし、実際に組み込んでみたところ、圧倒的な力を持つペイン六道達を相手に必死に闘う姿を表現するには不向きであることが分かりました。フリーバトルの自来也のモーションには、忍界にその名を轟かせた者としての余裕も表現されているからです。
よって、急遽ボスバトル専用のモーションを作ることにしました。
スケジュール的には厳しかったのですが、頑張った甲斐あり、自来也の“覚悟”が感じられるボスバトルになったと思います。

<画像4>自来也VSペイン六道のイベントシーン

<画像5>ボス戦用自来也モーションコンテ

<画像6>ボス戦用自来也モーションコンテ

<動画7>フリーバトル 自来也VSペイン 動画


<動画8>ボスバトル 自来也VSペイン六道 動画


最後に、『ストーム2』の「アルティメットアドベンチャー」モードで語られるドラマの最終局面、「ナルトVSペイン戦」について語ろうと思います。
この闘いの途中、ヒナタがナルトをかばってペインの攻撃を受け、それをきっかけとしてナルトが九尾化(九尾“六本目”)してしまいます。
このイベントシーン……、改めて見ても、ナルトにシンクロして心が震えます!これ以降、ユーザー様は「九尾化(九尾“六本目”)したナルト」を操作するのですが、このキャラクターのモーションは本当に苦労しました…。

<画像9>ヒナタがナルトをかばうイベントシーン

<画像10>ナルトが九尾化するイベントシーン

このキャラクターは、ご覧の通り肉体の外に骨が出ています。
これが曲者で、肉体と同じ動きをさせてしまうと、機械的な不自然さが出てしまいます。そこで、肉体と骨は別々に動かし、肉体の動きから少し遅れて骨が動くように設定しました。
これは、2キャラクター分の設定をしているようなもので、掛かる労力が通常の倍!
しかし、頑張った甲斐あって、生命力のある“獣感”や“暴走感”を表現できたと思います!

<動画11>ナルト(九尾“六本目”)VSペイン六道 動画


<画像12>ナルト(九尾“六本目”)のモーションを付けている画面

3.『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストームトリロジー』をプレイし!紹介シーンに刮目せよ!

さて、まだまだご紹介したいシーンはありますが、今回はここまでとさせて頂きます。
第1回でご紹介した通り、『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストームトリロジー』では様々な部分がパワーアップしており、今回ご紹介したシーンもPS3®の時に比べて、よりドラマティックに、よりエキサイティングにプレイできるはずです。是非、実際にプレイして見て下さい!

お付き合い頂き、ありがとうございました!

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